逆断層(読み)ぎゃくだんそう(英語表記)reverse fault

精選版 日本国語大辞典 「逆断層」の意味・読み・例文・類語

ぎゃく‐だんそう【逆断層】

〘名〙 断層一種。ずれの面の上側部分下盤)が下側の部分に対して、ずり上がって見える断層。ずれの面の水平面に対する傾きがゆるやかになるに従って、衝上(しょうじょう)断層、おしかぶせ断層などとも呼ばれる。⇔正断層。〔英和和英地学字彙(1914)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「逆断層」の意味・読み・例文・類語

ぎゃく‐だんそう【逆断層】

傾斜した断層面に沿って、上盤が下盤に対してずり上がった断層。衝上しょうじょう断層。⇔正断層

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「逆断層」の意味・わかりやすい解説

逆断層
ぎゃくだんそう
reverse fault

断層面が45度以上に傾斜した中角から高角の断層で、上側のブロック(上盤(うわばん))が、下側のブロック(下盤(したばん))に対して相対的にずり上がる変位をもつ断層。傾斜が45度以下のものは衝上断層(しょうじょうだんそう)とよばれる。断層面を境として、上側に古い地層が接することになる。逆断層は、上盤が上がる変位成分が、側方へ移動する変位成分より大きい。衝上断層では、逆に側方へ移動する変位成分が大きい。

[村田明広]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「逆断層」の意味・わかりやすい解説

逆断層【ぎゃくだんそう】

断層

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「逆断層」の意味・わかりやすい解説

逆断層
ぎゃくだんそう

断層」のページをご覧ください。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の逆断層の言及

【断層】より

…このほかにも,地溝,地塁,断層池,断層湖,断層海岸線,断層角盆地,断層盆地,断層山地など断層地形の用語は多い。断層地形
[断層の分類]
 (1)ずれ方による分類 上盤が下盤に対して相対的にずり下がった場合を正断層といい(図2-a),逆にずり上がった場合を逆断層という(図2-b)。逆断層のうち断層面の傾斜が45度以下の緩傾斜の場合を衝上(しようじよう)断層といい,さらに緩傾斜の場合を押しかぶせ断層と呼ぶこともある。…

※「逆断層」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android