退居(読み)たいきょ

精選版 日本国語大辞典 「退居」の意味・読み・例文・類語

たい‐きょ【退居】

〘名〙 俗世仕事から退いて閑居すること。役職などを退いて静かに暮らすこと。隠居
※本朝文粋(1060頃)五・為四条大納言請罷中納言左衛門督状〈大江匡衡〉「金吾者王之爪牙也。孜々宿衛。一日不退居
読本椿説弓張月(1807‐11)前「荒川の北在家に退居(タイキョ)し、猟夫(かりびと)の業をなして世をわたりしが」 〔荘子天道

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デジタル大辞泉 「退居」の意味・読み・例文・類語

たい‐きょ【退居】

[名](スル)
俗世間から遠ざかって静かに生活すること。隠居。
住まいから立ちのくこと。「賃貸物件から退居する」
[補説]2は、本来退去」だが、「入居」からの連想で用いられるようになった。

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普及版 字通 「退居」の読み・字形・画数・意味

【退居】たいきよ

世を退く。〔荘子、天道〕此れを以て下に處(を)るは、玄素王のなり。此れを以て居してせば、江山林の士もせん。

字通「退」の項目を見る

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