精選版 日本国語大辞典 「追風」の意味・読み・例文・類語
おい‐かぜ おひ‥【追風】
〘名〙
① うしろから吹いてくる風。⇔向かい風。
※後撰(951‐953頃)恋三・七七八「今はとて行かへりぬるこゑならばおひ風にてもきこえましやは〈兼覧王〉」
③ 物の香りを吹き送ってくる風。
※伊勢集(11C後)「おひかぜのわがやどにだに吹き来ずはゐながら空の花を見ましや」
⑤ すぐれた馬。逸馬(いつば)。〔元和本下学集(1617)〕
おい‐て おひ‥【追風】
〘名〙 船や人などが進もうとする方向へ吹く風。順風。おいかぜ。
※親宗集(1182頃)「まつらぶねおいての風も心せよすぎぬる浦に郭公(ほととぎす)なく」
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