追籠（読み）おいこめる

精選版 日本国語大辞典

おい‐こ・める おひ‥【追籠】

〘他マ下一〙 おひこ・む 〘他マ下二〙

① ＝おいこむ（追込）①

※太平記（１４Ｃ後）二八「敵を城へは追籠(オヒコメ)たれども、城の構へ密(きび)しく岸高く切り立ちたれば」

② ＝おいこむ（追込）②

※嘉吉記（1459‐67頃）享徳三年「金吾御退治はやんで、但馬国に在国して上洛すべからず〈略〉と仰せ出だされ、金吾は但馬へ下りけり。赤松彦次郎彦五郎は金吾が追籠められしを悦び」

③ ＝おいこむ（追込）④

※愚管抄（1220）三「此大入道殿は、あにの堀川殿の為におひこめられてのちは、治部卿になされて」

出典　精選版 日本国語大辞典