追求(読み)ついく

精選版 日本国語大辞典 「追求」の意味・読み・例文・類語

つい‐く【追求】

〘名〙 (「ついぐ」とも) =ついきゅう(追求)
色葉字類抄(1177‐81)「追求 仕官部 ツイク」
曾我物語(南北朝頃)一一恩愛の心なやませども、誰れ黄泉のせめをまぬかれん。是によって馳走す、所得いくばくの利ぞや。これがためについぐす、所作多罪也」

つい‐きゅう ‥キウ【追求】

〘名〙 目的を達するまでどこまでも追いかけ求めること。追尋(ついじん)。ついく。
西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一二後人をして企慕追求せしむるなり」
日本国憲法(1946)一三条「生命、自由及び幸福追求に対する国民権利については」 〔漢書‐酷吏・王温舒伝〕

おい‐もと・める おひ‥【追求】

〘他マ下一〙 おひもと・む 〘他マ下二〙 目的のものを求めて、追いかける。追求する。
芭蕉(1922)〈吉田絃二郎〉「自然の寂寞を追ひもとめながら、しかも自然そのものの中にはひってゐることは出来なかった」

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デジタル大辞泉 「追求」の意味・読み・例文・類語

つい‐きゅう〔‐キウ〕【追求】

[名](スル)目的を達するまでどこまでも追い求めること。追尋。ついく。「利潤追求する」
[類語]求める欲する望む願うこいねが希求渇望切望熱望

つい‐く【追求】

ついきゅう(追求)

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普及版 字通 「追求」の読み・字形・画数・意味

【追求】ついきゆう(きう)

追い求める。〔楚辞九章、惜往日〕介子(かいし)(介子推)は忠にして、立ちながら枯る(樹を抱いて焼死した) 君(晋の文公)、寤(さ)めてひ求む

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