精選版 日本国語大辞典「追及」の解説
つい‐きゅう ‥キフ【追及】
〘名〙
① あとから追いかけていって、追いつくこと。
※日本外史(1827)五「高徳取二錦幟一、追二及朝忠一、収二潰兵一、守二高山寺一」
※麦と兵隊(1938)〈火野葦平〉五月一七日「トラックで部隊に追及するといふので」
② 相手の責任・欠点などを追い責めること。追いつめること。
※桐畑(1920)〈里見弴〉愛経「いやにかさにかかって追及(ツヰキフ)するね」 〔漢書‐高帝紀上〕
③ =ついきゅう(追究)
※日本の思想(1961)〈丸山真男〉二「理性的、合法則的なものをどこまでも追及して行く根源の精神的エネルギーは」
おい‐し・く おひ‥【追及】
〘自カ四〙 追いかけてそれに追いつく。後から追いつく。
※古事記(712)上「亦云はく、其の追斯伎(おひシキ)しを以ちて、道敷大神(ちしきのおほかみ)と号(なづ)くといふ」
※万葉(8C後)二・一一五「後れ居て恋ひつつあらずは追及(おひしか)む道の隈廻(くまみ)に標(しめ)結(ゆ)へわが背」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報