追使(読み)おいつかい

精選版 日本国語大辞典 「追使」の意味・読み・例文・類語

おい‐つかい おひつかひ【追使】

〘名〙
① 追い使うこと。こき使うこと。
② 前に使いの者をやったあと、重ねて使いの者を出すこと。また、その使い。
※歌舞伎・極附幡随長兵衛(1881)大詰血の気の多き子分等が、勇み立ったる其の処へ、又もや水尾の追(オ)ひ使(ヅカ)ひ」
愚管抄(1220)五「この宮をさうなくながしまゐらせんとて、〈略〉兼綱と云ふ検非違使(けびいし)を追つかいにまゐらせて」

おい‐つか・う おひつかふ【追使】

〘他ワ五(ハ四)〙 少しの暇も与えず、追い回して使う。酷使する。こき使う。
霊異記(810‐824)上「馬往くこと得ぬ時には、瞋恚(いか)り捶(う)ち駈(オヒツカ)ふ〈興福寺本訓釈 駈 於飛川加ふ〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android