(読み)じゅつ

精選版 日本国語大辞典 「述」の意味・読み・例文・類語

じゅつ【述】

〘名〙
① 述べること。述べ説くこと。また、それを著わした書。
史記抄(1477)一八「神農以後は述でこそあれ作ではないぞ」
漢文文体一つ。人の言行記述したもの。〔文体明弁‐述〕

のば・う のばふ【述】

〘他ハ下二〙 のべる。語る。
古今(905‐914)雑体・一〇〇三「くれ竹の よよのふるごと なかりせば いかほの沼の いかにして 思ふ心を のばへまし〈壬生忠岑〉」

じゅっ‐・す【述】

〘他サ変〙 述べる。陳述する。
史記抄(1477)三「司馬談が史記を作らんする志があったを、司馬遷が述して作るぞ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「述」の意味・読み・例文・類語

じゅつ【述】[漢字項目]

[音]ジュツ(慣) [訓]のべる
学習漢字]5年
のべる。のべたもの。「述懐述語述作記述口述叙述詳述前述著述陳述論述
前人の事績を受け継ぎ伝える。「紹述祖述
[名のり]あきら・とも・のぶ・のぶる・のり

じゅつ【述】

述べること。また、述べたもの。「フェノロサ
漢文の文体の一。人の言行を記述したもの。
述語」の略。「主関係

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