農業生物資源研究所(読み)ノウギョウセイブツシゲンケンキュウジョ

デジタル大辞泉 「農業生物資源研究所」の意味・読み・例文・類語

のうぎょうせいぶつしげん‐けんきゅうじょ〔ノウゲフセイブツシゲンケンキウジヨ〕【農業生物資源研究所】

農業分野の基礎生命科学研究所。ゲノム解析遺伝子組み換えなど生命科学研究開発を推進し、農業技術発達次世代の生物産業の創出を目指す。農林水産省所轄の独立行政法人として平成13年(2001)に設立。平成27年(2015)国立研究開発法人農業生物資源研究所に改称。平成28年(2016)農業・食品産業技術総合研究機構統合農生研NIAS(National Institute of Agrobiological Sciences)。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「農業生物資源研究所」の意味・わかりやすい解説

農業生物資源研究所
のうぎょうせいぶつしげんけんきゅうじょ

農業分野におけるバイオテクノロジーの研究機関。本部や各研究地区が茨城県つくば市に所在する。イネブタカイコガなどのゲノム解読やゲノムリソースの整備などを行なう農業生物先端ゲノム研究センター(→ゲノム分析),遺伝子操作により農業,医療などの新産業の創出をはかる遺伝子組換え研究センター,生物遺伝資源の来歴や特性情報を整備,提供する農業生物資源ジーンバンク事業などを行なう遺伝資源センターなどを擁する。1983年,植物ウイルス研究所,農業技術研究所,蚕糸・昆虫農業技術研究所の前身である蚕糸試験場の一部が統合して農林水産省の機関として設立された。2001年に蚕糸・昆虫農業技術研究所と統合,独立行政法人となった。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「農業生物資源研究所」の意味・わかりやすい解説

農業生物資源研究所
のうぎょうせいぶつしげんけんきゅうじょ

農業分野での生命科学の研究・開発を行った農林水産省所管の国立研究開発法人(独立行政法人)。英語名はNational Institute of Agrobiological Sciences、略称はNIAS。1983年(昭和58)12月、1950年創設の農業技術研究所の一部と、1964年創設の植物ウイルス研究所等を統合して設立。2001年(平成13)4月、国立試験研究機関の独立行政法人化にあたり、蚕糸・昆虫農業技術研究所等を統合して独立行政法人農業生物資源研究所が発足。2015年4月には国立研究開発法人に移行した。さらに2016年4月、農業環境技術研究所、種苗管理センターとともに農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)に統合され、同機構の生物機能利用研究部門に業務が引き継がれた。

[編集部 2017年7月19日]

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