農業手形(読み)のうぎょうてがた

精選版 日本国語大辞典 「農業手形」の意味・読み・例文・類語

のうぎょう‐てがた ノウゲフ‥【農業手形】

〘名〙 農業協同組合農産物の収穫代金を引当てに農業生産に必要な資金肥料農機具など)を農家に貸し付ける貸付資金調達のため、農林中央金庫信用農業協同組合連合会受取人として振り出す約束手形。農手。

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百科事典マイペディア 「農業手形」の意味・わかりやすい解説

農業手形【のうぎょうてがた】

農家の経営資金調達のため,供米代金等を償還財源として農業協同組合が振り出す約束手形。1948年創設され,日本銀行の適格担保として融資を受けられた。1959年以降は日銀融資は打ち切られ,農協系統金融機関内だけの特別営農資金制度に移行

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世界大百科事典(旧版)内の農業手形の言及

【商業手形】より

…商取引が介在しないにもかかわらず金融だけの目的で振り出された融通手形と区別され,実手形,真正手形ともいわれる。これとは別に商人の振り出した手形を指す場合もあり,製造業者が振り出す工業手形,農民が振り出す農業手形と対比される。商業手形の典型は,商人が仕入商品代金決済のために振り出した手形であるが,商人はその商品を売却して代金を回収する可能性が高く,したがってその手形の決済も確実であるといわれる。…

※「農業手形」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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