農業地域類型

農業関連用語 「農業地域類型」の解説

農業地域類型

農業地域類型とは、短期の社会経済変動に対して、比較的安定している土地利用指標を中心とした基準指標によって市町村及び旧市区町村(昭和25年2月1日時点の市区町村)を類型化したものである。
具体的には、旧市区町村及び市町村をDID面積、人口密度宅地耕地及び林野割合に着目し、以下の基準に基づいて類型化した統計上の区分の一つである。

表1  農業地域類型の基準指標


























地域類型 基準指標
都市的地域

  • 可住地に占めるDID面積が5%以上で、人口密度500人以上又はDID人口2万人以上の旧市区町村または市町村。

  • 可住地に占める宅地等率が60%以上で、人口密度500人以上の旧市区町村または市町村。ただし林野率80%以上のものは除く。


平地農業地域

  • 耕地率20%以上かつ林野率50%未満の旧市区町村または市町村。ただし、傾斜20分の1以上の田と傾斜8度以上の畑の合計面積の割合

  • 耕地率20%以上かつ林野率50%以上で、傾斜20分の1以上の田と傾斜8度以上の畑の合計面積の割合が10%未満の旧市区町村または市町村。


中間農業地域

  • 耕地率20%未満で、「都市的地域」及び「山間農業地域」以外の旧市区町村または市町村。

  • 耕地率20%以上で、「都市的地域」及び「平地農業地域」以外の旧市区町村または市町村。


山間農業地域

  • 林野率80%以上かつ耕地率10%未満の旧市区町村または市町村。



注:1  決定順位:都市的地域→山間農業地域→平地農業地域・中間農業地域傾斜とは、1筆ごとの耕作面の傾斜ではなく、団地としての地形上の主傾斜をいう。

出典 農林水産省農業関連用語について 情報

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