辱める(読み)はずかしめる

精選版 日本国語大辞典 「辱める」の意味・読み・例文・類語

はずかし‐・める はづかし‥【辱める】

〘他マ下一〙 はづかし・む 〘他マ下二〙
① 恥をかかせる。恥辱を与える。侮辱する。また、非難する。たしなめる。
書紀(720)敏達一四年三月(前田本訓)「馬子宿禰と従ひて行(おこな)へる法の侶(ひととも)とを訶責(せめ)て、毀(やぶ)り辱(ハツカシムル)心を生さ令む」
源氏(1001‐14頃)若菜上「亡き親のおもてをふせ、影をはづかしむるたぐひ多くきこゆる」
② 名誉、地位などを傷つける。自分の力量以上の地位・役職につく。けがす。
③ 女の貞操をけがす。凌辱(りょうじょく)する。女を犯す。
※されどわれらが日々(1963)〈柴田翔〉第六の章「ある女子党員が、同志であったはずの何人かの学生党員たちによって〈略〉もてあそばれ、辱しめられた」

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デジタル大辞泉 「辱める」の意味・読み・例文・類語

はずかし・める〔はづかしめる〕【辱める】

[動マ下一][文]はづかし・む[マ下二]
恥をかかせる。恥辱を与える。「満座の中で―・められた」
地位や名誉などを傷つける。けがす。また、自分の力量以上の地位や役職につく。「母校の名を―・める」
女性を犯す。凌辱する。「暴漢に―・められる」
[類語](1)(2踏みにじるおとしめる嘲る見下す見くびる侮る見下げる卑しめる蔑む嘗める虚仮こけにする馬鹿にする泥を塗る愚弄翻弄嘲弄軽蔑軽侮自嘲侮蔑侮辱陵辱蔑視/(3強姦暴行婦女暴行レイプ輪姦凌辱強淫強制猥褻手込め姦する犯すけが

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