辞去（読み）じしさる

精選版 日本国語大辞典

じし‐さ・る【辞去】

〘自ラ四〙

① 別れを告げて立ち去る。退出する。辞去する。〔文明本節用集（室町中）〕

※西国立志編（1870‐71）〈中村正直訳〉五「期限尽きてその家を辞し去る時に」

② 職をやめて去る。辞職する。

※塩山和泥合水集（1386）「尊貴を帯せず出頭を存せずして、或は辞し去って跡を深山にかくし」

じ‐きょ【辞去】

〘名〙 別れのことばを述べて立ち去ること。いとまごい。辞訣(じけつ)。辞別。

※続浦島子伝記（920）「而分_レ手辞去。各成_二訣別之詞_一云」 〔戦国策‐斉策〕

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

じ‐きょ【辞去】

［名］(スル)別れのあいさつをして立ち去ること。「友人宅を辞去する」
[類語]下がる・去る・遠ざかる・遠のく・離れる・立ち去る・引き払う・引き上げる・退去する・退散する・失うせる・退のく・退どく・立ち退く・引き下がる・引き取る・引っ込む・後あとにする

出典　小学館

普及版 字通

【辞去】じきよ

別れを告げる。いとまごいする。〔戦国策、斉四〕顏(がんしよく)辭して曰く、夫(そ)れ玉は山に生じ、制(つく)れば則ち破る。寶ならざるに非ざるなり。然れども太璞(たいはく)は完(まつた)からずと。に再拜して辭去す。

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出典　平凡社「普及版 字通」