轜車(読み)きぐるま

精選版 日本国語大辞典 「轜車」の意味・読み・例文・類語

き‐ぐるま【轜車】

〘名〙 貴人の棺(ひつぎ)をのせる車。大化の薄葬令で、皇族は四品(ほん)以上、諸臣は一位および大臣だけが用い、奈良時代には諸臣五位まで許されたが、平安時代には廃止された。
書紀(720)大化二年三月(北野本訓)「王(みこ)たちより以上の墓は〈略〉其の葬む時の帷(かたひら)帳等に、白布を用ゐよ。轜車(キクルマ)有れ」

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デジタル大辞泉 「轜車」の意味・読み・例文・類語

き‐ぐるま【×轜車】

じしゃ(轜車)

じ‐しゃ【×轜車/×輀車】

貴人の葬送の際、棺を載せて運ぶ車。車輪哀音を発する仕掛けがある。喪車。きぐるま。

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