輪鼓・輪子(読み)りゅうご

精選版 日本国語大辞典 「輪鼓・輪子」の意味・読み・例文・類語

りゅう‐ご リウ‥【輪鼓・輪子】

〘名〙
① 鼓の胴のように、中のくびれた形。立鼓
梁塵秘抄(1179頃)二「花村濃御綱柏や、りうご輪違笹結」
② 平安時代以降、散楽曲芸に用いたもの。また、その曲芸。①の形の中のくびれた所に緒を巻きつけ、回転させながら投げ上げたり受けたりする。〔十巻本和名抄(934頃)〕
③ 紋所の名。①をかたどったもの。また、それを組み合わせてさまざまな形に図案化したもの。丸に輪鼓、三つ輪鼓などがある。〔壒嚢鈔(1445‐46)〕
武具。①の形をした指物
紡錘に装置して、しらべ糸を巻きつけて、紡錘を回転させるのに用いる具。
馬術で、馬を乗り回すのにのように歩かせるもの。りゅうごのり。
説経節・をくり(御物絵巻)(17C中)七「むちのひしよ、と申するは、りうこそうかう、けあけのむち、あくりう、こくりう、せんたん、ちくるひ、めのふのむち」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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