輜(漢字)

普及版 字通 「輜(漢字)」の読み・字形・画数・意味


15画

(異体字)
16画

[字音]
[字訓] ほろぐるま

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(し)。は錙(し)、軽少なるものの意がある。〔説文〕十四上に「輜、衣車なり」(段注本)とあり、前後(おお)いのあるほろ車の類、婦人の乗る車である。輜重とは、そのような衣車と荷物を載せる車、のち軍の輸送車をいう。〔管子、問〕「車輜」の〔注〕に「車の防り、以て重載すべき」、また〔左伝、宣十二年、〕に「後をひ、以て物を載する、之れを輜車と曰ふ。物を載するに必ず重なるもの、之れを重車と曰ふ」とし、かつ「輜・重・輦は一物なり」としている。字はまたに作る。

[訓義]
1. ほろぐるま、前後におおいのある婦人の車。
2. 荷車軽量の雑貨の類を運ぶ車。
3. ひつぎくるま、柩車、柳車。
4. ひろく車をいう。

[古辞書の訓]
名義抄〕輜 シヅカニ・アツマル 〔立〕輜 カルシ・シヅカニ 〔字鏡集〕輜 ヒサシノクルマ・シヅカニ

[熟語]
輜駕輜械・輜車輜乗・輜重・輜・輜・輜
[下接語]
雲輜・盈輜・塩輜・雕輜・輜・雷輜・霊輜・列輜

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android