軽業・軽技(読み)かるわざ

精選版 日本国語大辞典 「軽業・軽技」の意味・読み・例文・類語

かる‐わざ【軽業・軽技】

〘名〙
① 身軽に高く跳躍したり、難しくて危険を伴う動作を軽快にやりこなすこと。また、その技。
※天草本平家(1592)四「ココロワ タケケレドモ caruuazaga(カルワザガ) ヲトラレタカ ツヅイテモ コエサセラレズ」
綱渡り梯子(はしご)乗り、玉乗り、籠抜(かごぬ)けなどの曲芸を見せる興行見世物。もと猿楽の一技から起こったといわれ、江戸時代に興行として演じられるようになった。曲芸。曲技。軽業芝居。
※舞正語磨(1658)中「川原に連飛(れんとび)とて太り責めたる大男の、わげものを飛びくぐるを見たまへ。かやうのかるわざはとてもなるまじ」
即興詩人(1901)〈森鴎外訳〉旅の貴婦人「軽技の家あり。その群の一家族高き棚の上に立ちて客を招けり」

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