精選版 日本国語大辞典 「転込」の意味・読み・例文・類語
ころがり‐こ・む【転込】
〘自マ五(四)〙
① ころがってはいってくる。ころがりながらはいりこむ。また、倒れてはいってくる。ころげこむ。
② あわてふためいてはいりこむ。ころげこむ。
③ 生活に困ったりして、他の家にはいり世話になる。他人の厄介になるためにはいりこむ。ころげこむ。
※ゆく年(1928‐29)〈久保田万太郎〉一「大黒屋ってものの話が急にそこへころがりこんで来た」
ころがし‐こ・む【転込】
〘他マ五(四)〙
① 物体を回転させながら物の中に入れる。
※尋常小学読本(1887)〈文部省〉三「あやまりて取り落し、みぞの中にころがし込みたり」
② 立っているものを倒して物の中に入れる。
※落語・甲子待(1895)〈柳家禽語楼〉「一人ア水溜ん中に投(ほり)込まれ、一人ア田ん中に転がし込まれ、一人ア手を捻折られました」
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