軟調(読み)ナンチョウ

デジタル大辞泉 「軟調」の意味・読み・例文・類語

なん‐ちょう〔‐テウ〕【軟調】

やわらかい調子であること。⇔硬調
写真原板印画で、明暗対照が弱いこと。画面の調子がやわらかいこと。多く黒白写真でいう。「軟調プリント」⇔硬調
相場下落傾向にあること。⇔堅調

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「軟調」の意味・読み・例文・類語

なん‐ちょう ‥テウ【軟調】

〘名〙 (形動)
① やわらかな調子や感じであること。また、そのさま。
② 写真の原板・印画で、黒白の対照が明確でないこと。画面全体が柔らかい調子であるさま。
③ 相場が下がり気味の状態にあること。また、そのさま。軟弱。⇔堅調
話柄などがくだけたものであること。また、その話。
魔都(1937‐38)〈久生十蘭〉七「ハッチソンはニヤニヤ笑ひながら山本の話を聞いていたが、〈略〉改まった面持ちで一座を見まわし、『軟(ナン)調のつづきはいづれまた伺ふとして〈略〉』」

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