車海老(読み)くるまえび

精選版 日本国語大辞典 「車海老」の意味・読み・例文・類語

くるま‐えび【車海老】

〘名〙 クルマエビ科のエビ。北海道南部以南の浅海に分布するが、東京湾以南の内湾砂地に多い。養殖もされる。大きなものでは体長二五センチメートルぐらいになる。体色は美しく、薄い褐色または青の地に茶褐色縞模様がある。体を丸く曲げると、縞模様が車の輪のようにみえるのでこの名がある。体色は大きさによってやや異なる。産卵期は五月下旬から九月上旬。美味で、てんぷらなどにして食べる。くるま。
仮名草子仁勢物語(1639‐40頃)上「御料理にせんとて、大蟹・くるまゑびを、相持ちて出でたりける」 〔本朝食鑑(1697)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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