車争(読み)くるまあらそい

精選版 日本国語大辞典 「車争」の意味・読み・例文・類語

くるま‐あらそい ‥あらそひ【車争】

〘名〙
① 祭見物などのとき、牛車(ぎっしゃ)をとめる場所のことが原因で、たがいの従者などが争うこと。「源氏物語」で、賀茂祭のおり、葵の上と六条の御息所(みやすどころ)の従者たちが争ったことが名高い車立論(くるまたてろん)。車出入り。
源氏(1001‐14頃)葵「はかなかりし所の車あらそひに」
画題。「源氏物語」葵の巻で、葵の上と六条の御息所の車が立場(たてば)を争ったことを描く。山楽作と伝えられる作品が残る。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android