身延参り(読み)ミノブマイリ

デジタル大辞泉 「身延参り」の意味・読み・例文・類語

みのぶ‐まいり〔‐まゐり〕【身延参り】

身延山久遠寺参詣すること。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「身延参り」の意味・わかりやすい解説

身延参り
みのぶまいり

山梨県南巨摩(みなみこま)郡身延町にある日蓮(にちれん)宗総本山の身延山久遠(くおん)寺に参詣(さんけい)すること。日蓮宗信者は一生に一度はここに参詣するものとしており、病気平癒のために参籠(さんろう)したり、死者に関しては位牌(いはい)や分骨を納める人もある。また信者が地域ごとに、身延講または題目講と称する講集団を結成し、団体や代参の形で参詣することも盛んである。現在は東京都、福岡県、長崎県佐世保(させぼ)市などに別院ができている。新興宗教団体の霊友会は、身延講の発展したものである。

[井之口章次]


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