身体の自由(読み)シンタイノジユウ

デジタル大辞泉 「身体の自由」の意味・読み・例文・類語

しんたい‐の‐じゆう〔‐ジイウ〕【身体の自由】

近代憲法保障する自由権の一。法律上の手続きによらず、かつ正当な理由なしに逮捕拘禁処罰などを受けることのない自由。日本国憲法は詳細な規定を設けている。人身の自由。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「身体の自由」の意味・読み・例文・類語

しんたい【身体】 の 自由(じゆう)

近代国家で、憲法が国民に保障する自由の権利一つ。人身の自由ともいう。法律上の手続によらず、かつ正当な理由がなくては、逮捕・拘禁・処罰などを受けることのないこと。日本国憲法では、第一八条、第三一~四〇条でこれを保障している。
東京朝日新聞‐明治三八年(1905)一一月二日「内乱に対し露帝が新たに発したる詔勅内容は、露国民に身体の自由、言論の自由、〈略〉並に国会に於て法律案に協賛するの権を与へられたり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

百科事典マイペディア 「身体の自由」の意味・わかりやすい解説

身体の自由【しんたいのじゆう】

公権力によって逮捕監禁など身体の拘束を受けないこと。人身の自由とも。近代憲法は法律によらなければみだりに身体の自由を侵されない原則を確立した。日本の旧憲法もこれを保障したが,実際にはきわめて不完全な保障であった。現行憲法は現行犯の場合を除き裁判官の発する逮捕状がなければ逮捕されず,法律に定める手続によらなければ刑罰として生命・自由を奪われないこと等を詳細定める(憲法31条以下)。これに基づき刑事訴訟法が改正され,人身保護法が制定された。→ヘビアス・コーパス
→関連項目検束

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

改訂新版 世界大百科事典 「身体の自由」の意味・わかりやすい解説

身体の自由 (しんたいのじゆう)

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「身体の自由」の意味・わかりやすい解説

身体の自由
しんたいのじゆう

人身の自由

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の身体の自由の言及

【人身の自由】より

…身体活動の自由のことで,身体の自由ともいう。その保障は古くはマグナ・カルタ(1215)にさかのぼるが,この自由は資本主義経済の前提条件をなし,その保障が一般化するのは,市民革命後である。…

※「身体の自由」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android