蹴外(読み)けはずす

精選版 日本国語大辞典 「蹴外」の意味・読み・例文・類語

け‐はず・す ‥はづす【蹴外】

〘他サ四〙
① 蹴ろうとして失敗する。蹴りそこなう。
※宇治拾遺(1221頃)二「背をたはめて、ちがひければ、蹴はづして、足のたかくあがりて」
② 物を蹴ってとりのぞく。
人情本・貞操婦女八賢誌(1834‐48頃)六「隔ての障子を蹴外(ケハヅ)して、隣座敷へ迯げ出でたる」
③ ある事柄を考えに入れる対象からはずす。
※碧巖雷択抄(1533)七「正眼とは正直に物を見るを云也。順と取りつけば逆とけはづし、逆と取りつむれば順と奪たこと、是達磨宗の一振太刀也」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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