普及版 字通 「蹴(漢字)」の読み・字形・画数・意味
蹴
常用漢字 19画
[字訓] ける・ふむ・つつしむ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は就(しゆう)。〔説文〕二下に「躡(ふ)むなり」とあり、足でふむ意とする。はげしく蹴るようにして立つさまをいう。にわかに様子を改め、姿勢をただすことを、蹴然という。
[訓義]
1. ける、にわかに立つ、ふむ。
2. つつしむ、姿勢をただす、顔色をかえる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕蹴 フム・ケル・クユ・コユ・アシトテヒク・カミトテヒク/蹴然 タチツマヅク・ツマコユ・タチサマヨフ 〔字鏡〕蹴 フム・コユ・ユル・クヱル・タチツマヅク・タチサマヨフ 〔字鏡集〕蹴 タチツマヅク・タチサマヨフ・アシトテヒク・カミトテヒク・クル・ユル・フム・コユ
[語系]
蹴・・蹙tziukは同声。また縮shiuk、肅(粛)siukは声近く、蹴にはその両義を含む。・sjiukも、にわかに動作する蹴と、関係のある語である。
[熟語]
蹴鞠▶・蹴▶・蹴鞠▶・蹴毬▶・蹴砕▶・蹴爾▶・蹴蹴▶・蹴然▶・蹴蹈▶・蹴踏▶
[下接語]
一蹴・遽蹴・困蹴・細蹴・四蹴・人蹴・怒蹴・排蹴・迫蹴・乱蹴
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報