普及版 字通 「踏(漢字)」の読み・字形・画数・意味
踏
常用漢字 15画
(異体字)
17画
[字訓] ふむ・おさえる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は沓(とう)。〔説文〕二下に字をに作り、(とう)声。「踐(ふ)むなり」と訓する。沓は祝の器である曰(えつ)の上に水をそそぎ、その祝をけがし無効とする意。または(習)の倒文で、は曰を羽でしきりに(す)って、その呪能を刺激する意。それを倒覆するのは、やはり沓と同じ呪的な行為である。ゆえに踏・は声義の同じ字である。踏むことに本来呪的な意味があって、踏歌・踏青などの民俗が生まれた。
[訓義]
1. ふむ、ふみおさえる、ふみつける。
2. ふみすすむ、あるく、ゆく。
3. ふみだい。
4. はきもの。
5. たしかめる。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕踏 不弥奈豆佐不(ふみなづさふ) 〔名義抄〕踏 フム・フミニジル・コユ 〔字鏡集〕踏 ウゴク・タタム・フム
[語系]
踏・thap、dyap、躡niapはみな声近く、足しげくふむことをいう。(よう)・聶(しよう)はひらひらと数しげく動く意がある。
[熟語]
踏雨▶・踏歌▶・踏槐▶・踏看▶・踏勘▶・踏鞠▶・踏▶・踏月▶・踏肩▶・踏行▶・踏紅▶・踏査▶・踏索▶・踏実▶・踏車▶・踏襲▶・踏春▶・踏床▶・踏翠▶・踏水▶・踏青▶・踏▶・踏雪▶・踏節▶・踏践▶・踏▶・踏碓▶・踏逐▶・踏潮▶・踏▶・踏▶・踏▶・踏灯▶・踏踏▶・踏鐙▶・踏頓▶・踏破▶・踏白▶・踏臂▶・踏伏▶・踏壁▶・踏歩▶・踏芳▶・踏謡▶・踏犁▶
[下接語]
脚踏・屐踏・高踏・雑踏・蹴踏・践踏・踏・重踏・登踏・騰踏・馬踏・舞踏・乱踏・履踏
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報