跳上(読み)はねあがる

精選版 日本国語大辞典 「跳上」の意味・読み・例文・類語

はね‐あが・る【跳上】

〘自ラ五(四)〙
① 飛び上がる。踊り上がる。また、細長いものの一方の端がもち上がる。
名語記(1275)三「もののかたはしのちむとはねあがる」
濹東綺譚(1937)〈永井荷風〉三「跳上(ハネアガ)る飛沫(しぶき)の烈しさに」
② 値段・収入予算などの金額その他数値が、急激に上がる。
ノリソダ騒動記(1952‐53)〈杉浦明平〉九「福江側の収入は〈略〉さらにはねあがったのである」
③ そそっかしく軽はずみな言動をする。先ばしったり勝手なことをする。でしゃばる。

はね‐あがり【跳上】

〘名〙
① はね上がること。とび上がること。
※医師高間房一氏(1941)〈田畑修一郎〉四「あの語尾の跳ね上りを少し響かせながら」
② 金額その他の数値が急激に上がること。
※経済実相報告書(1947)二「戦前にくらべての生計費のはね上りは」
③ そそっかしく軽はずみな言動をすること。先ばしったり勝手なことをすること。人なみより活発なこと。また、その人。でしゃばり。おてんば。はねかえり。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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