跨座式モノレール(読み)こざしきモノレール

百科事典マイペディア 「跨座式モノレール」の意味・わかりやすい解説

跨座式モノレール【こざしきモノレール】

車体が走行桁(けた)にまたがった形で走行するモノレール。高速走行の安定性向上をねらって開発されたもので,アルベーグ型と,これを改良した日本跨座式が代表的。いずれもコンクリート製,あるいは鋼鉄製の,断面がほぼ長方形の桁を走行桁とし,車両側のゴム車輪がこの桁を囲む形で走行する。1964年建設の東京の浜松町〜羽田空港間複線13.2kmが実用化の画期的な例として有名。1985年には北九州都市モノレールの小倉〜企救丘間複線8.4km,1990年には大阪モノレールの千里中央〜南茨木間複線6.6kmが開業(現在は大阪空港〜門真市,万博記念公園〜彩都西間28.0kmを運行)。さらに,1998年11月には多摩都市モノレールの立川北〜上北台間複線5.5kmが開業し,また2000年1月には多摩センター〜立川北間複線10.7kmが開業。2003年8月開業の沖縄都市モノレールでも,この方式が採用されている。→懸垂式モノレール

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「跨座式モノレール」の意味・わかりやすい解説

跨座式モノレール
こざしきものれーる

モノレール

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の跨座式モノレールの言及

【モノレール】より

… 1950年代以降,アメリカ合衆国,ヨーロッパで新式モノレールがいくつか開発されたが,実用化ではいち早く技術導入にふみきった日本が,画期的な成功例を保持している。オリンピック(1964)開幕直前,東京の都心部と東京国際空港を結んで開業した跨座式モノレールは,空港連絡鉄道の有効性を実証しつつ,今日に至っている。85年には,市街地内通勤輸送を使命とする都市モノレール(跨座式)が,北九州市の小倉で開業した。…

※「跨座式モノレール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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