足白(読み)あしじろ

精選版 日本国語大辞典 「足白」の意味・読み・例文・類語

あし‐じろ【足白】

〘名〙
① 足の白いこと。
落窪(10C後)二「心うしとやおぼさんとて、はじめもさいみじかりし雨に、わりなくて参りしを、足しろの盗人とは興ぜられしぞかし」
② 馬の毛色の名。蹄(ひづめ)の近くの毛が白いもの。
※俳諧・捨子集(1659)四「嶺へあがる足白なれや谷の雪」
③ 徒歩で戦う兵士歩卒。足軽。
史記抄(1477)一二「足軽に走あるくぞ。兵を足白なんどと云ものぞ」
④ (「白」は銀の意) 太刀外装の一つ。全体を黒漆塗りとして足金物(あしかなもの)だけを銀作りとした様式

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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