精選版 日本国語大辞典 「足洗」の意味・読み・例文・類語
あし‐あらい ‥あらひ【足洗】
〘名〙
① 足を洗うこと。また、足を洗うための盥(たらい)など。
※御伽草子・鶴の草子(古典文庫所収)(室町末)「ゆなどもてきてあしあらひなどしてのち」
② 足で物を踏み洗う洗濯法。
※広本拾玉集(1346)二「しづのめも大道井づつに夕涼みふるかたびらのあしあらひして」
※玉塵抄(1563)一六「田中よりたつと云はここらに足あらいと云事ぞ。げすがさぶらいに足をあらうて上らうまじりをするぞ」
※歌舞伎・蝶々孖梅菊(1828)序幕「仲間入りの金をとるか、足洗ひの金をとるか」
※日本の下層社会(1899)〈横山源之助〉一「市中ばんの最も大なる者、之に入らんとするには酒一升金十銭、アシアラヒと呼べるを入れざるべからず」
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