足守藩陣屋跡(読み)あしもりはんじんやあと

日本歴史地名大系 「足守藩陣屋跡」の解説

足守藩陣屋跡
あしもりはんじんやあと

[現在地名]岡山市足守

南北に長い陣屋町の北西部、御殿ごてん山の東麓にある。上房じようぼう郡・賀陽郡内で二万五千石を領した木下家の陣屋跡。祖家定は豊臣秀吉室北政所の兄にあたり、長男勝俊は長嘯子と号し雅人として知られる。慶長一四年(一六〇九)勝俊は領地を召上げられ、翌年浅野長晟に勝俊旧領が与えられた。同一八年、長晟は父幸長の跡を継いで紀伊和歌山藩主となり、元和元年(一六一五)勝俊の弟利房が父の遺領を受け入封、以後代々が継ぎ明治に至る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android