足和田(読み)あしわだ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「足和田」の意味・わかりやすい解説

足和田
あしわだ

山梨県南部、南都留郡(みなみつるぐん)にあった旧村名(足和田村(むら))。現在は富士河口湖(ふじかわぐちこ)町の中央部から西部を占める一地区。1955年(昭和30)西浜村、大嵐(おおあらし)村が合併して足和田村となる。2003年(平成15)河口湖町勝山村と合併し、富士河口湖町となる。旧足和田村地区は、富士山北麓(ほくろく)にあり、河口湖の一部と西湖(さいこ)、それに青木ヶ原樹林帯を包含し、面積の93%が山林湖面で占められる。大嵐、長浜、西湖、根場(ねんば)の4集落からなるが、西湖の北畔にあった西湖、根場の2集落は1966年(昭和41)9月の台風で、裏山の山津波によって壊滅的被害を受け、その後、青木ヶ原の一部を県から借地して移転し、民宿村をつくり再発足した。

横田忠夫


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「足和田」の意味・わかりやすい解説

足和田
あしわだ

山梨県南部,西湖と河口湖西部を含む地域。旧村名。 1955年西浜村と大嵐村が合体して成立。 2003年 11月河口湖町,勝山村と合併し富士河口湖町となった。御坂山地富士山にはさまれて耕地は少ない。第2次世界大戦後,西湖地区では農業育成がはかられたが,1966年9月台風による土砂崩れで多数の被害を出した。西湖,河口湖,青木ヶ原,紅葉台などの観光資源があり,民宿などの観光業に依存するほか,富士吉田市などへの通勤者も多い。竜宮洞穴,蝙蝠穴およびコウモリは,天然記念物に指定されている。西湖と河口湖北岸を湖北ビューラインが通る。

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改訂新版 世界大百科事典 「足和田」の意味・わかりやすい解説

足和田 (あしわだ)

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