足利氏館跡(読み)あしかがしやかたあと

日本歴史地名大系 「足利氏館跡」の解説

足利氏館跡
あしかがしやかたあと

[現在地名]足利市家富町

現在は鑁阿ばんな寺の寺地となっており、堂塔が立並ぶ。源頼朝の挙兵に参加した足利義兼の居館(堀の内)跡。当地の旧名は「五ケ」「五閑」などと記され(永享四年五月九日、「大勧進昌珍等作事用途下行状」鑁阿寺文書など)、古代における空閑地(開発可能地)を基礎としていると推定され、平安末期の開発によって館が設定されたと考えられる。義兼の死後に「大御堂」となり、のちにこれが鑁阿寺と称せられるようになった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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