越生(読み)おごせ

精選版 日本国語大辞典 「越生」の意味・読み・例文・類語

おごせ【越生】

埼玉県中南部の地名越辺(おっぺ)川に沿い中世から市場がひらけ、生糸集散地として有名。梅の名所

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改訂新版 世界大百科事典 「越生」の意味・わかりやすい解説

越生[町] (おごせ)

埼玉県南西部,入間郡の町。人口1万2537(2010)。秩父山地の東縁部にあり,荒川の支流越辺(おつぺ)川が貫流する。中心集落の越生は越辺川の谷口集落として発達,中世末には越生郷今市と呼ばれ,市が開かれていた。江戸後期には絹の生産が盛んとなり,明治~大正期には絹市が立っていた。総面積に占める山林の割合が高く,杉,ヒノキの良材を産し,地場産業として建具工業が行われてきた。かつては地元材を利用していたが,現在は秩父秋田木材や輸入材が使われている。黒山三滝越生梅林,太田資清・道灌父子ゆかりの竜穏寺など名所旧跡が多い。近年,観光農業の育成が図られている。越生駅でJR八高線と東武越生線が連絡する。
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