超音速気流(読み)ちょうおんそくきりゅう

百科事典マイペディア 「超音速気流」の意味・わかりやすい解説

超音速気流【ちょうおんそくきりゅう】

音より速い気体の流れ。気体は圧縮性が大きいため,物体のまわりや断面積が変化する管の中を流れる場合,圧縮性が流れの状態に影響を及ぼす。流れの速度音速に近づくにつれてこの影響は著しくなり,音速以上では流れの状態がまったく変わってしまう。流れの速さはふつう音速に対する比(マッハ数)で表される。流れに起こる現象は気体と物体との相対速度で決まるので,飛行機のように気体中を高速で運動する場合にもあてはまり,低速では無視できた気体の圧縮性が大きく影響し,衝撃波の発生や空力加熱などの問題を生ずる。
→関連項目音の壁

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android