超伝導相(読み)ちょうでんどうそう

世界大百科事典(旧版)内の超伝導相の言及

【相】より

…均一系が温度を下げたりすることによって二つまたはそれ以上の相に分かれて不均一になることを相分離,分離した相がそのまま安定に存在することを相平衡という。気相,固相などの呼び方のほかにも磁性体で外部磁場がないにもかかわらず磁化をもつ場合の相を強磁性相,また低温で電気抵抗が0になる相を超伝導相と呼んだりし,このほか液晶もその構成分子の配列の仕方によってコレステリック相,ネマティック相,スメクティック相などに区分される。なお,系が温度や圧力,その他の熱力学パラメーターの変化に伴ってある相から他の相に移ることは相転移と呼ばれる。…

【超伝導】より

…そのために,温度が下がり熱によるじょう乱が小さくなるとある温度Tcから急に多数の対が現れ始めて(2次の相転移)新しい相が出現し,絶対0度ではすべての電子が対を作る。この相を超伝導相といい,Tcが超伝導相への転移温度である。
[完全反磁性]
 超伝導のもっとも大きな特徴である電気抵抗の消失は以下のように説明される。…

※「超伝導相」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」