起立(読み)キリツ

デジタル大辞泉 「起立」の意味・読み・例文・類語

き‐りつ【起立】

[名](スル)立ち上がること。「全員起立して迎える」
[類語]立つ佇む立ち尽くす突っ立つ起こす起きる立てる引き起こす起き上がる立ち上がる直立仁王立ち棒立ち

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「起立」の意味・読み・例文・類語

き‐りゅう ‥リフ【起立】

〘名〙 (「りゅう」は「立」の正音)
寺社などを建立(こんりゅう)すること。造営。また、その由来起源きりつ
※上杉家文書‐天文二二年(1553)四月二〇日・天台座主堯尊法親王御書状「山門大講堂起立之事、於分国令入遂造営者、別而可為懇切候也」
※妙一本仮名書き法華経(鎌倉中)四「一切の四衆、起立(キリウ)(〈注〉タチ)して、たなこころをあはせ」

おこり‐た・つ【起立】

〘自タ五(四)〙
① 勢いよく燃える。また、火のように燃え上がる。
※とりかへばや(12C後)上「乱れがはしうおこりたち侍りぬる時」 〔日葡辞書(1603‐04)〕
大勢の者が集まって敵対する。立ちあがる。
※近世紀聞(1875‐81)〈染崎延房〉七「兵士等の所々に潜伏なしたるが此時一度に起(オコ)り立(タチ)て」

き‐りつ【起立】

〘名〙
① 立つこと。立ち上がること。きりゅう。
江談抄(1111頃)三「顔色無色不起立」 〔説苑‐善説〕
都市などを建設すること。また、寺社などを建立、造営すること。きりゅう。
西洋事情(1866‐70)〈福沢諭吉〉外「各処に起立せる諸都府の内に」

おこし‐た・つ【起立】

〘他タ下二〙
① ねているものを立たせる。起こす。
※枕(10C終)二〇〇「根ごめに吹き折られたる、ここかしことり集め、おこしたてなどするを」
② 新しく設置する。
愚管抄(1220)五「俊憲等才智文章など誠に人に勝れて、延久例に記録所おこし立てゆゆしかりけり」

おき‐た・つ【起立】

〘自タ四〙 起き上がる。起きて出かける。
書紀(720)顕宗即位前・歌謡「いなむしろ 川そひ柳 水ゆけば なびき於己陀智(オキタチ) 其の根は失せず」
万葉(8C後)一三・三三一二「起立(おきたた)ば 母知りぬべし 出でてゆかば 父知りぬべし」

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普及版 字通 「起立」の読み・字形・画数・意味

【起立】きりつ

立つ。

字通「起」の項目を見る

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