起句（読み）きく

精選版 日本国語大辞典

き‐く【起句】

〘名〙

① 漢詩文の最初の句、特に絶句の第一句をいう。起(き)。

※四河入海（１７Ｃ前）五「起句より以下あらはに数珠の事をばゆわねども」

② 文の書き出しの文句。

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

き‐く【起句】

１ 漢詩の第1句。特に、絶句の第1句。起き。→起承転結きしょうてんけつ
２ 詩文の書き出しの句。

出典　小学館

普及版 字通

【起句】きく

詩の首句。

字通「起」の項目を見る。

出典　平凡社「普及版 字通」

世界大百科事典（旧版）内の起句の言及

【短歌】より

…5･7･5･7･7を上3句(5･7･5)と下2句(7･7)とに分け，前者を〈上句（かみのく）〉，後者を〈下句（しものく）〉と呼ぶ。第1句(5)を初句，頭句，起句，第2句(7)を胸句，第3句(5)を腰句，第5句を結句，尾句，落句などと呼んでいる。5句31拍に合わない作を〈破調〉といい，長すぎるものを〈字あまり〉，短いものを〈字足らず〉と呼ぶ。…

※「起句」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」