起す(読み)オコス

デジタル大辞泉 「起す」の意味・読み・例文・類語

おこ・す【起(こ)す】

[動サ五(四)]
横になっているものを立たせる。「からだを―・す」「倒木を―・す」「転んだ子を―・す」
目を覚まさせる。「寝入りばなを―・される」
今までなかったものを新たに生じさせる。「風力を利用して電気を―・す」「波を―・す」
新しく物事を始める。興す。「事業を―・す」

㋐自然が働きや動きを示す。「噴火を―・す」「地滑りを―・す」
㋑平常と異なる状態や、好ましくない事態を生じさせる。ひきおこす。「革命を―・す」「事故を―・す」
㋒静かな状態を刺激して、ある影響をもたらす。「ブームを―・す」
ある感情・欲望を生じさせる。また、からだの働きがある状態を示す。「やる気を―・す」「里心を―・す」「拒絶反応を―・す」「食中毒を―・す」
表面に現れるようにする。
㋐土を掘り返す。「畑を―・す」
㋑へばりついている状態のものをはがす。「芝を―・す」「敷石を―・す」
㋒伏せてあるカード・花札などをめくって表を出す。
㋓隠されていた状態から表に出す。「伏せ字を―・す」
速記録音音声などを文字化する。また、文章を書いたり文書を作ったりする。「講演の録音を原稿に―・す」「稿を―・す」「伝票を―・す」
[可能]おこせる
[下接句]がんを起こす事を起こす甚助じんすけを起こす寝た子を起こす身を起こす虫を起こす
[類語](1引き起こす起きる佇む立ち尽くす突っ立つ立つ起立立てる起き上がる立ち上がる直立仁王立ち棒立ち/(2起床離床寝覚め目覚め寝起き朝起き早起き起きる目覚める覚醒かくせいする目を覚ます目が覚める覚める覚ます/(4始める開けるひら創始する開業する始業する

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android