赤魚(読み)あかうお

精選版 日本国語大辞典 「赤魚」の意味・読み・例文・類語

あか‐うお ‥うを【赤魚】

〘名〙
① ハゼ科の魚。体は細長く一五センチメートルを超える。体色は赤色。目は著しく退化している。新潟県および愛知県から長崎県、宮崎県、さらに西太平洋からインド洋内湾の軟泥中に生息する。食用としない。
② 魚「あこう(赤魚)」の異名
※十輪院内府記‐文明一一年(1479)六月二日「仍御土器物〈五〉、之内一種〈赤魚〉、有之。今二種魚類於彼第沙汰給云々」
③ 魚「うぐい(鯎)」の異名。産卵期には雄雌とも体側に赤色の婚姻色が現われるのでいう。〔大和本草(1709)〕
④ 魚「あかはた(赤羽太)」の異名。
⑤ 魚「あかむつ(赤鯥)①」の異名。
⑥ 魚「かさご(笠子)」の異名。
※御国通辞(1790)「かさご 赤魚」

あか‐お ‥を【赤魚】

〘名〙
実隆公記‐文明一六年(1484)一〇月二六日「天晴、親元送赤魚一尺
本朝食鑑(1697)八「赤魚(アカヲ)阿加乎
② 魚「うぐい(鯎)」の異名。《季・春》

あこう あかを【赤魚】

和漢三才図会(1712)四九「緋魚(アカヲ) 赤魚 俗云阿加乎又略阿古」

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デジタル大辞泉 「赤魚」の意味・読み・例文・類語

あか‐うお〔‐うを〕【赤魚】

アコウダイ別名
フサカサゴ科海水魚。東北地方以北に分布全長約50センチ。味噌漬け粕漬けにしたものが「あこうだい」の名で売られている。
ハゼ科の魚。河口にすむ。全長約15センチ。体は細長く、赤色。食用としない。
アカムツウグイカサゴヒメジなどの別名。

あこう〔あかを〕【魚】

アコウダイの別名。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

動植物名よみかた辞典 普及版 「赤魚」の解説

赤魚 (アカウオ)

学名Sebastes alutus
動物。フサカサゴ科の海水魚

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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