赤金鉱山跡(読み)あかがねこうざんあと

日本歴史地名大系 「赤金鉱山跡」の解説

赤金鉱山跡
あかがねこうざんあと

[現在地名]江刺市伊手

口沢くちさわにあった鉱山の総称。おもに銅鉱石を採掘した。平安時代末期藤原三代の頃から稼働したと伝えられている。同様の伝承をもつ人首ひとかべ村の古歌葉こがよう金山に続く鉱脈に属する。地質学的には、石炭紀の米里層・芝層などの堆積岩類、花崗岩類、石英斑岩等からなる。鉱床高温交代鉱床に属し、米里層中の米里・赤金、芝層中の大倉・東などの一〇鉱床がある。鉱石は磁鉄鉱磁硫鉄鉱黄銅鉱など。江戸時代にはまきほら野口のぐち銅山が採掘された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android