赤身(読み)あかみ

精選版 日本国語大辞典 「赤身」の意味・読み・例文・類語

あか‐み【赤身】

〘名〙
動物の肉の赤い部分。赤い身。⇔白身
小鳥の巣(1910)〈鈴木三重吉〉上「毛がすっかり剥げ抜けて、赤身の出たよぼよぼの雌犬がゐたのを」
※朝の悲しみ(1969)〈清岡卓行〉四「魚は、白身が好きで、赤身が嫌い」
木材の中心の赤みを帯びた部分。心材。⇔しらた
小学読本(1874)〈榊原那珂稲垣〉三「杉は材赤きを、赤みと称へてこれを重ず」
果実の肉の赤い部分(日葡辞書(1603‐04))。

せき‐しん【赤身】

〘名〙 (「赤」は、はだかの意) 衣服をつけていない、はだかの体。あかはだか。すはだか。赤裸(せきら)
※通俗赤縄奇縁(1761)四「若(もし)(かれ)が手に一銭の儲(たくはへ)もなき時は、従良の時に臨んで、赤身(セキシン)(〈注〉ハダカ)にて門を出すべけんや」

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デジタル大辞泉 「赤身」の意味・読み・例文・類語

あか‐み【赤身】

動物、特に魚の肉の赤い部分。⇔白身
木材の中心部の赤みを帯びた堅いところ。心材。⇔白太しらた

せき‐しん【赤身】

衣服をつけていない、むき出しのからだ。
武具を身につけていないこと。

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普及版 字通 「赤身」の読み・字形・画数・意味

【赤身】せきしん

素裸

字通「赤」の項目を見る

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栄養・生化学辞典 「赤身」の解説

赤身

 白身に対していう.アジイワシサバなどの回遊魚に多い赤味を帯びた肉をもつ魚を赤味の魚という.

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