赤線・青線(読み)あかせん・あおせん

百科事典マイペディア 「赤線・青線」の意味・わかりやすい解説

赤線・青線【あかせん・あおせん】

1946年連合軍総司令部の指令によって日本の公娼(しょう)制度は廃止されたが,従来の遊廓地帯と私娼街を特殊飲食店街と呼んで,その女給と任意に行われる買売春は黙認された。この特飲街指定地域を〈赤線地帯〉といい,これに対し裏口買売春を行う私娼街を〈青線地帯〉と呼んだ。赤線青線の名は,地図上に赤線・青線で該当地域を囲んだことに由来する。1957年の売春防止法施行時には赤線およびこれに準ずる地域は全国1800ヵ所,業者3万9000軒,売春婦12万人(警察庁調)だった。

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