赤県(読み)せきけん

精選版 日本国語大辞典 「赤県」の意味・読み・例文・類語

せき‐けん【赤県】

[1] 〘名〙
中国で、都に近い県。王城付近の県。畿内(きない)の県。
日本で、都に近い所。帝都の地。京都、またはその周辺をさす。
※凌雲集(814)九月九日侍宴神泉苑各賦一物得秋山「三山漂眇滄瀛外、五嶽嵯峨赤県中」
[2] 中国本土の異称。赤県神州。
続日本紀‐養老三年(719)一一月乙卯「道慈法師、遠渉蒼波、覈異聞於絶境、遐遊赤県、研妙機於秘記」 〔鮑照‐松柏篇〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「赤県」の意味・読み・例文・類語

せき‐けん【赤県】

《中国で、唐代に中央から近い県を赤といったところから》王城の地。京都、または、その周辺。
「―のうち白河のほとり、六勝寺皆やぶれくづる」〈平家一二

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android