赤毛連盟(読み)あかげれんめい(英語表記)The Red-Headed League

日本大百科全書(ニッポニカ) 「赤毛連盟」の意味・わかりやすい解説

赤毛連盟
あかげれんめい
The Red-Headed League

イギリスの推理作家コナン・ドイルの推理短編小説。ホームズものの佳作の一つ。『赤髪連盟』『赤毛組合』などの訳題名もある。短編集『シャーロック・ホームズ冒険』(1892)のなかにある。赤い髪の男を募集しますという広告に応募して1人の男が採用された。だが、その仕事はおよそ意味のないもので、しかも信じられない高給である。しかしある日突然事務所が閉鎖されたので、男がホームズのもとに相談にきたところから話は始まる。推理小説醍醐味(だいごみ)である、不可解な謎(なぞ)と意外な解決を兼ね備えた短編の名作

[梶 龍雄]

『阿部知二訳『シャーロック・ホームズの冒険』(創元推理文庫)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android