赤松 則良(読み)アカマツ ノリヨシ

20世紀日本人名事典 「赤松 則良」の解説

赤松 則良
アカマツ ノリヨシ

江戸時代末期・明治期の海軍中将,造船技術者,男爵 貴院議員。



生年
天保12年11月1日(1841年)

没年
大正9(1920)年9月23日

出生地
江戸・深川元町

旧姓(旧名)
吉沢

別名
通称=赤松 大三郎(アカマツ ダイザブロウ)

経歴
幕府御家人の家に生まれるが、播磨国の父方の祖父赤松家を継ぐ。坪井信道蘭学を学び、安政4年幕命で長崎海軍伝習所派遣、万延元年咸臨丸士官として渡米。文久2年オランダに留学し造船学・理学を学ぶ。明治維新後、沼津兵学校教授、3年兵部省、次いで民部省を経て、海軍兵学寮教授、5年海軍大丞、6年ウィーン万国博に出席、7年少将となり征台の役に従軍。造船技術に優れ、9年横須賀造船所所長となり、初の国産軍艦“磐城”を建造。19年海軍造船会議議長兼兵器会議議長。20年男爵、中将に進み、22年佐世保鎮守府、24年横須賀鎮守府各司令長官を歴任。25年予備役。30年〜大正6年貴院議員。また当時数学の第一人者で、学会、東京数学会社で活躍した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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