精選版 日本国語大辞典 「赤引」の意味・読み・例文・類語
あから‐ひく【赤引】
① 夜が明けていく意で、「日」「朝」「昼」にかかる。
※万葉(8C後)四・六一九「ぬばたまの 夜はすがらに 赤羅引(あかラひく) 日も暮るるまで 嘆けども」
② 赤みを帯びた美しい肌の意で、「肌」や「子」にかかる。
※万葉(8C後)一〇・一九九九「朱羅引(あかラひく)色妙(しきたへ)の子をしば見れば人妻ゆゑに我(あれ)恋ひぬべし」
あから‐ひ・く【赤引】
② 赤い色をつらねる。
※続春夏秋冬(1906‐07)〈河東碧梧桐選〉夏「赤ら引く柿の狂ひや秋隣〈幾句拙〉」
あから‐ひき【赤引】
〘名〙 赤い色を帯びること。
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