赤坂(岐阜県)(読み)あかさか

日本大百科全書(ニッポニカ) 「赤坂(岐阜県)」の意味・わかりやすい解説

赤坂(岐阜県)
あかさか

岐阜県大垣市北西部の一地区。旧赤坂町。JR東海道本線が通じる。古くは東山道(とうさんどう)筋にあたり、江戸時代には中山道(なかせんどう)の宿場町であった。北の金生(きんしょう)山(217メートル)は化石の多い秩父中・古生層の山であり、埋蔵量の豊富な石灰石は、リン、硫黄(いおう)などが少なく高品位で、採掘が盛んである。また、ここから産した大理石の加工から発展した大理石製造も行われているが、原石は国内外からの移輸入に頼っている。金生山の南部勝山(かちやま)(御勝山)は、関ヶ原の戦いのとき徳川家康本陣となった所である。

[上島正徳]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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