赤かび病(トウモロコシ)

飼料作物病害図鑑 の解説

赤かび病(トウモロコシ)

暖地での発生が多い穂をかびさせる糸状菌病。夏の終わりから秋にかけて発生し、主に雌穂に淡紅色または鮭肉色のかびを生じる。病勢が進むと紫黒色となり、穂軸まで侵されることもある。病原菌は日本では多くの穀類で報告されているG.zeaeとF. verticillioides(G. fujikuroi-complexの一種)の2種がある。後者ウマの白質脳症、ブタの肺浮腫等の原因と目され、ヒト食道がんとの関係も取りざたされるフモニシンを産生するため、注意が必要である。

出典 畜産草地研究所飼料作物病害図鑑について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android