贖労(読み)ぞくろう

精選版 日本国語大辞典 「贖労」の意味・読み・例文・類語

ぞく‐ろう ‥ラウ【贖労】

〘名〙 (「そくろう」とも) 平安時代財物金銭を官に納めて官位を買うこと。また、その財貨。しょくろう。
源氏(1001‐14頃)東屋大臣にならむそくらうを取らむなどぞ、あまりおどろおどろしきことと耳とどまりける」
[語誌]⇒「ぞくろう(続労)」の語誌

しょく‐ろう ‥ラウ【贖労】

〘名〙 奈良・平安時代の売官一種。財物・金銭を納めて官位を買うこと。また、その財貨。贖労銭(しょくろうせん)
本朝文粋(1060頃)一三・落書〈桜島忠信〉「官爵専非功課賞、公私寄致贖労求

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「贖労」の意味・読み・例文・類語

しょく‐ろう〔‐ラウ〕【×贖労】

ぞくろう(贖労)

ぞく‐ろう〔‐ラウ〕【×贖労】

平安時代、財物を官に納めて官位を得たこと。また、その財物。しょくろう。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android